紫月のじぶん教室

自分で自分を開発していく自己啓発のブログです。作家になることを目標に体験記を書いています。

「小説、ホントに書けるかな?」じぶん作家養成教室【参考書紹介編】

おはようございます。紫月です。

前回の記事で、「小説を書こう!」と決しました。そして今日、当面の参考書として決めた『1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド』(奈良裕明著 雷鳥社を読み終えました!

 

読後の率直な、第一声は、

なんか、小説、書けるような気がしてきた!っていうか、むしろ早く書きたい!!

 

こう思えさせてくれて、本当に感謝です。

なぜなら、途中、

「もう私に小説なんて書けるわけない」

「私は、小説を書くに値する人間ではない」

と、読むのをやめ、そして小説を書こうとする気力すら失ってしまう瞬間があったからです。

 

本書では、時々、私にとって厳しい言葉がありました。

 

いい小説を書くには、まねることから。マネて、直して、比べて、という過程が大事。筆写をしよう、との提案とあったところで述べられていた言葉です。

 

「まさか「小説を書きたい・書こう」と思っているアナタが、心地よく感じ・繰り返し読む文章をまだ手にしていない、なんてことはあり得ないですよね。」

 

グサッ! 

心に強く突き刺さりました。

え、そんな風に思える文章、何かあったっけ……

ってか、最近小説読んだのいつだろう……

実用書は読みまくっているけど、小説仕立てのビジネス書は読んでるけど、純粋な小説を読んだのって、あれ、半年前くらい?最近殆ど読んでなくない?

 

そして、推敲の大事さを教えてくれている場面でのお言葉。

 

「書きっ放しで手を加えない文章は(余程の天才を除いて)クズと同じです。」

 

あぁ~

さすがに、書きっ放しでブログの記事をあげているわけではないけど……

とても、初校:推敲=1:10にはなってない。

こんなクズ文章、量産して、ごめんなさい……。

 

こんなように、途中から急に落胆し始めてしまいました。

前回の記事でも少しふれたように、この本を読み始めた序盤で、やっと妄想を構想にするタイミングが来たのだと、意気揚々としていたのもつかの間。むしろその反動から、落ち込みは激しいものになっていました。

 

そして、実際に文章教室の生徒さんの作品を添削するところでも同様。

 

え、こんなに細かいとこまで、気づけないよ。

大学で日本語文法専攻してたけど、何が誤っててどれが正しいかとか、ちっとも分かんないし。

添削内容の、その解説の、意味が分からない!!

もう、なんだかこの本読みたくない…そう思う始末に。

 

そういえば、私、センター入試の国語の試験、論説文、古文、漢文よりも、小説文がダントツに苦手じゃなかった?

映画館で映画見ても、どういうことか1回でちゃんと理解できたためしないし……

小説書くの向いてないんじゃないかなぁ……

私にはもう無理だ。

私に書く資格なんてない。

 

そう思い、本を閉じてしましました。

小説を書くって、奥が深いんだな。小説家ってすごいんだな。私にそんなことできるのかな。そんな、大きな不安と、少しの希望が渦巻く状態になりました。

 

少し時間を空けたあと、このまま諦めていいはずはないと、気が進まないまま、再び重いページをめくりました。

 

あぁ、ページをめくる勇気を出せてよかった!

その後からは、ハコガキプロットの作り方、実際に書く時の注意点が書いてありました。具体的な方法を読んでいると、ちょっとずつ、私にもできるのではないかという気になるのが不思議です。

そして、その思いが次第に、自分で書いてみたい!という思いに変わりました。

 

長編小説を書きたいと思っていたけれど、まずは、原稿用紙5枚から書くことなのだな。そして、その積み重ねでもっと書けるようになるのだな、ということがわかりました。

 

ただ書くということなら、誰でもすぐに書けます。だから、長編小説も、そのつもりで書きたい内容に関することを調べて、そのつもりの気持ちをもって書いていけば、気合いで書けるものなのではないかなと、少し簡単に考えていました。

しかし、長編を書くということは、短い作品を色々と書いて、練習を重ねた後に、やがて書けるようになるものだ、ということを知りました。

 

初め厳しいと感じた奈良先生の言葉も、全てはいい作品を書くための愛の言葉なのだと感じました。色々ごちゃごちゃ言ったけど、全部忘れて書きたいように書いて、と最後におっしゃっていた先生。教えてもらったことを使って書き始めるんだから、忘れるはずはないけど、自分らしく書きたい。背中を押してもらえて、とても心強く、前向きな気持ちになりました。

 

小説を書くのも、楽器やスポーツをするのと同じみたいです。簡単にある程度のカタチになると思ったら大間違い。小説を書き始めたら、書きたいという夢は叶えられているけれど、それがゴールなわけではなく、スタートなのです。

自分の傑作を書き上げるまでに、たくさん練習して、失敗して、地道なトレーニングを積んでいく必要があるのです。

 

小説を書くのが夢だったので、書き始めたら、ある一定、夢が叶うような気がしていました。でもそれは全然違っていて、それはただ、やっとスタート地点に立てただけ。

これから歩む世界が、深く広大なこと、一生をかけて学んで取り組む価値があること。

そのことに気がつき、ワクワクが止まらなくなりました

 

趣味の読書をしたり、フラワーアレンジメントを習ったりするのと同じような感覚で、これから、気楽に楽しく、小説を書くということを日常生活に取り入れていきたいと思います。

そして、少しずつスキルを重ねて、いつか私の集大成となる作品を完成させます!!

 

ブログと小説、両方書くことは少し大変かもしれませんが、頭の使い方が違います。

ブログは、現実世界のことを書き、小説は、妄想の世界を形にする。

両方のパターンを実際にやってみて、それぞれを書くことで、両方の質を上げていきたいと考えています。