「なぜ小説を書きたいと思うのか?」じぶん作家養成教室【参考書紹介編3】
おはようございます。紫月です。
今日も、小説を書こうと思ったときに役立つ本を紹介したいと思います。
今日の一冊は、『めんどくさがりなきみのための文章教室』(はやみねかおる著 飛鳥新社)です。
この本の著者は、小学校教師をしていた今人気の児童書作家だそうです。
その児童書はまだ読んだことがありませんが、本書も子供たちが読みやすい本になっています。
自分の子供が、「作文書けない」と言い始めたら、そっと手渡してあげたい、そう思える本です。
「物語仕立てのストーリー・文字の大きさ・挿絵の可愛さ」によって、大人でもさらっと読める、でも、文章を書きたい人にグッと刺さる、そんなありがたい1冊です。
中でも1番私の心に刺さったのは、
“世の中には作文やレポートや報告書など、書かなくてはいけない文章が山ほどあるけど、小説は、書かなくてはいけないものではない”
といったくだりです。
「小説を書くのに、一番大切なのは、何がなんでも書きたいという熱い気持ちである。」
今まで読んだどの小説の書き方の著者も、みんな言葉は違えど、同じことを言っています。
でも、この本では、子供の素朴な疑問に答え、作文と小説の違いを教えてくれる下りがとても分かりやすく、インパクトがあったのです。
”書かねばならないのが作文。書きたい!書かずにいられないのが小説”
自分の気持ちがまさに、書かずには死ねない、そんな思いだったので、心押される思いでした。
なぜ、私がこんなにも何かを書きたいと思うのか、よくわからなかったのですが、その答えも何となくこれかなと思いました。
著者が言っていました。
「心が震えたとき、そこに書きたいものがある」
それが答えかと。
あぁ、私は心震える体験をしたのだ。
だから、それを誰かに伝えられずにはいられないのだ。
それがわかった瞬間、ますます伝えたい気持ちが高まりました。
まだ書きたい内容は漠然としています。でも、絶対に何かを書きたい。
その気持ちを主人に伝えたところ、主人は、そんな気持ちになったことは1度もないと言っていました。
そういう人もいるのだと少し不思議に感じました。
だとしたら、自分のこの書きたくてしょうがない気持ちは、大事にしなければならない。
書きたいという気持ちが、全ての人に生じるものでないとしたら、この気持ちに溢れた自分には、書く使命がある、そう思うまでに至りました。
自分のやりたい気持ちを大切にしたいです。
やりたい気持ちに素直になることは、私が私であることに目をつぶらないということ。
私が私のまま、生きるということ。
こんなに強い思いからは目をそらしてはいけないと、囁く自分がいます。
書くことを自分のミッションにしようと、この本を読んでパワーが出ました。
書きたい内容の、“心の震え”、“感動”は、まだなんとなくしかわかっていません。
これを今後、自分の好きな作品や自分の過去を振り返ったりする中で明らかにし、作品という形にして、書きたいという気持ちに全力を注ぎたいです。