「仕事しながら小説を書いていい?」じぶん作家養成教室【参考書紹介編4】
おはようございます。紫月です。
今日で、私が最近読んだ、小説の書き方本の紹介は、ひと区切りを迎えます。
今日紹介する本は、わかつきひかるさんというポルノ小説作家さんの、
『文章を仕事にするなら、まずはポルノ小説を書きなさい』(雷鳥社)と
『日曜ポルノ作家のすすめ』(雷鳥社)の2冊です。
ポルノ?と聞いて、顔をしかめる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はこの意外性のある本のタイトルに惹かれました。
それは、著者はなぜ、ポルノ小説を勧めるのだろう?と、とても気になったからです。
そして、小説を書く時には、ちょっと大人のラブシーンも書けたらいいなという思いもあって、「ポルノ小説」「ポルノ作家」に興味を持ちました。
本の内容は、私にとって、とても収穫のあるものでした。
まず、『文章を仕事にするなら、まずはポルノ小説を書きなさい』では、ポルノ小説のジャンルやレーベルの違いと、ポルノ小説の書き方のツボがわかりました。
ポルノ小説といっても、男性向けか女性向け、年代別といったカテゴリーがあるそうです。その読者を意識して、なおかつ自分の好きなことを書くことが大事ということを強くおっしゃっていました。
そして、『日曜ポルノ作家のすすめ』では、兼業しながら小説を書く方法と、具体的なキャラクターのつくり方がわかりました。
著者だけでなく、編集者も新人作家には、「会社は辞めないでくださいね」と言っているそうです。その言葉は、作家を目指す私にとって、安心できるものでした。
小説を書き始めても、すぐにそれで食べていけるようになるかは分からないから、どうすればいいのだろうと、ずっと思っていました。小説を書きながら仕事をしていても大丈夫だということ、むしろ本業を主軸にしていいということがわかって、かなりほっとしました。
でも、本業の仕事をしながら小説を書き続けるにはどうしたらいいのだろうかという疑問も湧いてきました。それについても、ご自分や知り合いの作家の方の話が具体的に書かれています。空き時間を活用して、小説を書く時間を確保すれば、小説は書ける!、と確信でき、また一歩前へ踏み出せる気がしました。
この方法なら私にもできそうだ、という方法を知ることができ、自分の進むべき道がはっきりしてとても心強くなりました。
まずは、実際に小説を書いてみることが重要だと思いました。ですが、どこかに投稿する段階になったら、その作品が収入を生み出す可能性もああります。
投稿前には、自分の職場の就業規則などを確認して、副業が本当に可能なのかを調べ、副業で書くにはどうすべきかを考える必要があると思いました。
そして、仕事をしながら小説も書こう!と決意しました。
仕事と並行して書く力をつけながら、今後の作家の道を考えている人は、デビューの仕方、副業の仕方、作家の生活の様子などが具体的に書いてあるので、かなり参考になるのではないかと思います。
また、この本にいくつかワークシートが載っているのですが、そのワークシートも自分の書きたいものを明らかにするために、とても役にたちました。
そして、もう一つこの本が教えてくれたヒントは、まずは、自分を主人公にして書くのが書きやすいということ。他の小説家も言っていましたが、一人称で小説を書いてみるのが、一番楽なそうです。
自分の気持ちなら、他の人の気持ちに比べたら、まだ分かります。確かに、初心者が一番初めに書く方法としては書きやすそうです。
この本を読んでいて思い出したのが、小学生の卒業シーズンによく書いたプロフィール帳。友達から、これ書いてといって手渡されて、自分の連絡先や好きなことをたくさん書きました。自分の好きなことを書くのは楽しかったですし、友達に書いてもらったのを見て、好きなものを知るのも楽しかったです。
そして、小説を書くということは、自分だけのプロフィール帳を書くのではなく、自分が書きたい人物のプロフィール帳を書くことなのだと気がつきました。まずは1人称の作品を書くために、主人公のプロフィール帳を書くことから。主人公が書けたら、他の登場人物の。そうやって小説は組み立てられるのだなと感じました。
明日は、これまでに読んできたその他の小説の書き方本を紹介して、自分が今後まず、何をして、どんな作品を一番初めに書いていくのか話していきたいと思います。