紫月のじぶん教室

自分で自分を開発していく自己啓発のブログです。作家になることを目標に体験記を書いています。

「日本の戦争と夏と私」じぶん作家養成教室【恩人本探求編2】

こんにちは。紫月です。

三連休も終わり、今週はお盆かと思うと、急に夏の終わりを感じてしまいます。

 

小学生の頃から、夏休みが一番楽しかったのは、7月の間がピーク。

8月の第1週に、近所の花火大会で花火を見ていると、だんだん切なくなります。

原爆が投下された2つの日が過ぎ、お盆が目前に迫ると、途端に夏が終わる気配を感じるようになります。

そして、終戦の日を迎えると、今年の夏ももうすぐ終わりだ、と秋の空気を感じるようになるんです。

 

季節の移ろいの変化を早く感じすぎると、主人によく言われるのですが、ヒグラシが鳴きだしたら、私の夏は終盤です。ヒグラシがまだ鳴き始めませんように、そんなことを思いながら、いつも、このくらいの時期は過ごしている気がします。

 

もし、日本の終戦が8月でなかったら、もう少し私の夏は、明るくて楽しいだけの季節になるのではないかと思います。

それは、広島の原爆投下の日を皮切りに、私は大人になった今でも、小学生時代に読んだ戦争の本を思い出してしまうからです。

 

本を読んだだけの私で、これだけ印象に残っているのですから、戦時中に生きてきた方々は、もっともっと夏の終戦の日前後に、感じるものがあるのではないかと思います。

 

いつもこのくらいの時期になると、テレビでも戦争関係の番組が増え、番宣を見るだけで暗い気持ちになってしまいます。

ですが、日本人の一員として、そういう心境になれるように、小さい時に戦争の本を読んだのは、決して無駄なことではなかったと思っています。

 

毎年、この時期が来るたびに、命の重さ、生きることの尊さを感じて、前を向こう、与えられた命を精一杯生きようと、背中を押されるような思いになるからです。

 

今日紹介する本は、金の星社から出されたアニメ版シリーズの戦争関連本、3冊です。

正直、内容は詳しくは覚えていないのですが、本に出ていた映画のアニメの映像は今でも脳裏に焼き付いています。

 

『うしろの正面だあれ』という本は、東京の下町を舞台に、東京大空襲の様子を描いた本でした。

いつも、家族や友達と、後ろの正面だあれの遊びをしていた主人公が、空襲で家族や友人を失ってしまい、最後のシーンで、戦争の前を思い出して、後ろの正面だあれの歌を歌って後ろを振り返ります。すると、空の上に、いつも遊んでいた家族や友達が現れるんです。みんな戦争でいなくなってしまったけれど、いつも遊んでいた時のようにみんな笑っているんです。

言葉にできない思いが溢れ出して、泣いてしまったのを覚えています。

真夏の暑すぎる日に、職場へ向かう道を歩いていると、この東京にも大空襲なんてことが起きたことがあったのかと、ふと思うことがあります。

この平和な今の世が、なんて幸せなのだろうかとそう思わずにはいられません。

 

『火の雨がふる』という本は、博多のまちが大空襲にあった様子を描いた本でした。

タイトルのように、夜空に、まさに火の雨が降っている、その様子の映像が今でも脳裏に刻まれています。

赤い火の筋が流れている様子は、本当に恐ろしいです。楽しい日常が一瞬で奪われる様を、今でもこの時期に思い出します。

 

『つるにのって』という本は、広島原爆資料館に行った現代の少女が、広島で原爆にあった少女の世界に入り込んで、交流をするというような話でした。

広島への原爆が、真夏の朝の8時15分に投下され、普通の朝の日常が一瞬で消えていったことを、その本で初めて知りました。

その時刻で止まった溶けた時計、原爆で消えてしまった人影の跡が残った壁の絵は、衝撃的でした。

そして、「原爆の子の像」のモデルとなった少女が、原爆の放射能の影響で、その場では何とか生き残れたものの、その後、白血病になり、千羽鶴を折りながら闘病し、亡くなってしまう姿が描かれています。原爆が白血病を引き起こすことも、この時この本で初めて知りました。

 

教科書で取り上げられる戦争の本や、歴史の授業だけでは、戦争の姿はなかなか分からなかったのではないかと思います。私は、自ら手に取ったこれらの本の影響で、日本に起こった戦争の姿を垣間見ることができました。

 

自分の子供に積極的に勧めるかは分かりませんが、戦争の悲惨さを知り、平和な世界を希求するためには、インパクトのある本を読むことは必要なのではないかと思います。

 

小学生の時のインパクトが強かったので、もしかしたら小学生の時よりも、今の方が、太平洋戦争関連の本は、怖くて読めない気がしています。子供の時に、恐怖が植え付けられているのかもしれませんが、この経験も意味があるものだと思っています。

 

これらの本が、私に小学生の頃から、命の大切さを教えてくれました。

毎日を真剣に生きるように促してくれたおかげで、今の私がいるのだと思います。

 

自分の中にここまで戦争の話が根付いているのを見ると、私は、人間がもうこれ以上争い、傷つけあうことのない、平和な世を作りたいと思っているのではないかと思えました。

そしてそんな世界を作るために、戦争の悲惨さを伝える話や、一人一人の命の大切さを訴える話を書きたいのではないか、そんなことが頭をよぎりました。