紫月のじぶん教室

自分で自分を開発していく自己啓発のブログです。作家になることを目標に体験記を書いています。

「AI作家が跋扈する前に、作家デビューしよう!」読書力養成教室&じぶん作家養成教室

おはようございます。紫月です。

小説を書きたい書きたいと思い続けて幾星霜…。

中々着手できないでいる自分に焦りを感じたのか、私はこんな本を図書館で手に取っていました。

その本は、

『コンピュータが小説を書く日 AI作家に「賞」は取れるか』(佐藤理史著 日本経済新聞出版社という本。

 

え?

コンピュータが小説を書けちゃうの?

AI作家なるものが誕生してしまうの?

 

思わぬライバル出現に、心はざわめき、動揺が走りました。

 

今から作家になろうと思っているのに、もうAIにとってかわられちゃう?

人が得意なのは創造で、AIにはまねできなかったんじゃないの?

 

不安と、焦りとが、私の体中を駆け巡り始めました。

 

あぁ、このままじゃマズイ。

早く書き始めなきゃ。

でも、このAIの話も気になる…

こうして、また書き始める前に、読みたい本を読むという、いつもの悪癖が始まりました。

 

≪目次≫

  

【この本が私を変えたところ】

一番の衝撃は、AIに物語を書かせようと、研究していた人がいて、AIが書いた小説の投稿を認めている賞があったということです。

短文の組み合わせで、AIにストーリーを語らせるということの難しさについて、滔々と語られていたんですが、実際に投稿された作品を読んでみると、面白くって、これまた衝撃的で。

 

どうやって、AIに物語を紡がせるのかのお話は、技術的過ぎて、読み飛ばしてしまったところもありました。

なので、どうやってその作品ができたのかはよく理解できていないのですが、相当の苦労があったということと、AIが作ったというインパクトの強さに、心動かされました。

 

余談ですが、AIが作品を書くために、国立国語研究所編纂の『現代日本語書き言葉均衡コーパス』というものを活用したらしいのですが、実はこれ、私も大学の卒業論文で使ったんですよね。現代日本語の文法の研究したときに。

懐かしの名称が出てきてとってもテンションが上がりました。

 

それから、日本の小説生成器として有名なもので、官能小説自動生成ソフト「七度文庫」というものがあるそうで。

官能小説だと、大体の流れが決まっているから、作りやすかったんですかね。

AIが作った官能小説と、人間が作ったものではどちらがドキドキするんだろう?

コンピュータに与えられる官能って、なんかフクザツ!

と思って、興味をそそられました笑

 

この本を読んだのは、AIが小説を作る過程を知ることで、何か学べるものがあるのではないかと思ったからです。

人間が、文を作り、その短文の無限の組み合わせで、物語を作るということは、壮大な作業だそうで、コンピュータに同じことをやらせるためにプログラミングするのは、とても難しいことのようです。

 

今はまだ、研究者数も少ないので、すぐにAIにとってかわられることはないと、本では述べてあり、少し安心しましたが、私がグズグズしていたら、その間にAI作家が誕生して、面白い物語を量産する時代が来てしまうかもしれません。

 

AIにデビューを阻止されてしまったり、駆逐されてしまう作家ではなく、

むしろAI作家を作る側で関わっていけるような作家になっていたい!

志を高く持つきっかけになりました!

 

そして、一番印象的だった話が、「創造力」とは何かと、著者が述べていたところです。

創造力は人間にあって、コンピュータにないと思われがちです。

ですが、それはちょっと違うのではないか。そんなことを言っていて、とても新鮮な考え方でした。

 

ざっくり言うと、

世の中には、創造的な小説、創造的な音楽~など、創造的だと言われるものがあるけれど、それらを生み出す能力は、それらを生み出す卓越した能力があったということであって、「創造力」と呼ぶような特別な能力が発揮されたわけではないのではないか。

だから、もし、コンピュータが素晴らしい作品を作れば、多くの人々は、コンピュータが「創造性」を発揮したとみなすのではないか

という話でした。

 

興味深くて、は~、そうかもとは思わずにはいられない話でした。

なぜかって…

そう、それは、作家になるためには、「創造力」や「創造性」が必要だと、漠然と焦っている自分がいたからです。

 

創造力や創造性を高めるために何ができるのか。

私には創造力や創造性はあるのか。

そんなことばかり考えて、「創造」という単語を本屋で見つけるたびに、買ってしまったりしていました。

 

創造性があるかどうかだなんて、賞賛の言葉の一つでしかない。

人間であれば、何かを考えて、生み出すことができる。

 

それが創造的といえるような、ハイレベルなものであるかは分からないけれども、世に形あるものとして何も生み出さなければ、創造性があるかどうかと言えるスタートラインにも立ってないんですよね。

 

創造性を高めようとか考えている時点で、少し違うのかな。

まずはどんな稚拙なものでも、何かを生み出すことの方が大事なのではないか。

そのことにこの本は気づかせてくれました。

 

【実践すること】

1 どんなものでもいいから、何か書いて形にする!

今は、書きたいという思いばかりが先行して、脳内で書きたいものがグルグルと回っているだけの状態です。その妄想を構想にして、形にすることが、今私が一番したいことです。

 

初めての取り組みなので、やり方もよく分からず、何から手をつければ、と足踏みしているところがあります。

まとまった時間が取れなくて、中々前に進まなくて、焦るばかりですが、やりたいことをひとつずつ片付けて、執筆に集中できる環境を整えて、少しでも早く書きだそうと思います。

 

2 「書く」ということについての文献を色々読む!

この本では、コンピュータに物語を作らせるために、「書く」ということについて、色々な分析がされていて、参考文献も多く挙げられていました。

 

本を読んでいると、中々自分が書く時間が取れなくなってしまうのですが、興味を持った本は内容をチェックして、自分の書く力の向上に生かしていこうと思います。

 

3 自分にしかない経験、自分の考えを大事にする!

コンピュータが物語を作るためには、膨大なデータとしてストックされた語彙と、膨大な文章のパターンが必要です。

コンピュータが持つそれらのデータは、どのコンピュータでも同じなのでしょうが、人間にとってのそれは、誰一人として同じものはありません。

生まれた瞬間から、私たちは、一人一人、違う世界を見聞きしてきました。

 

だから、その一人一人の持っている世界の違いを大切にして、自分にしかできないものを生み出していくのが、私たち人間にできることであり、私がやりたいと思っていることなのだと思います。

 

作家になるためには、多くの人に読まれなくちゃとか、多くの人に楽しんでもらわなきゃ、ということを意識することが大切になるのだと思います。

でも、私の場合は、他人の目を気にしすぎると、力んでしまって益々書けなくなってしまう気がします。

 

他の人の目は、何も生み出していない今から気にする必要はない気がしてきました。

 

まずは、自分が楽しくて、自分の感性の中から作り出せる精一杯のものを作っていく

それで、それに共感してくれる人がいれば万々歳。

まずは、それでいいのでは。

 

肩ひじ張らず、そうやって、自分らしい自分が楽しいと思うものを生み出せればいいのではないか。

そう思ってできたものが、唯一無二のものになるのではないか。

 

そういう気持ちなら、気楽にできる気がします。

一歩ずつ、できることをコツコツと着実にしていこうと思います。

 

【終わりに】

コンピュータが面白い物語を作り出せることに、私は焦りを感じ、恥ずかしながら、コンピュータに嫉妬と羨望という醜い感情を湧き上がらせてしまっていたところがありました。

 

コンピュータにできることが、自分にはできないなんて。

 

そんなことを一瞬思ったりしましたが、コンピュータの裏にいるのは、コンピュータに小説を書かせるために、汗水垂らして努力した研究者の方々がいるんですよね。

 

さぁ、私はそこまで頑張ったの?

コンピュータに劣っていると思っていたりしたけれど、そもそも、コンピュータにかなうわけもなくない?

 

私にあるのは、小さな小さな体験の積み重ねだけ。

1つ1つは誰かが体験したことのあることであっても、その組み合わせは、誰とも違っている。

だからこそ、狭くって、誰も知らない、深い深~い、人生になっているはず。

 

冷静に考えると、グチグチ言っていないで、自分にできることをやるしかないな~という気持ちになってきました。

 

AI作家がのさばる世界になるまでに、私のスタイルを確立して、AI作家にはまねできない、私独自の世界観を作りあげよう!

この本は、そんな決意を私に与えてくれました。

 

今日もありがとうございました!