「3人称で書くって、なんかムズイ!」小説執筆1週目 じぶん作家養成教室
こんにちは。紫月です。
2月から長編小説の執筆をし始めました。
人生で初めての長編小説への挑戦です。
出来上がったころには、単行本一冊分の物語が出来上がっているかと思うと、今からワクワクします。
約4か月に渡って、執筆をしていくので、その間、感じたことを書き留めて、今後に生かしていきたいと思っています。
一週間、書いてみた中でも、色々と感じたことがありました。
自分がどんなことをしていたのか、どんなことが楽しくて、どこが難しいと思ったのか、これから何をしていけばいいと思ったのかなど、その週に感じたことなどを、これから毎週お話ししていきたいと思います。
≪目次≫
【今週やったこと】
今週は、執筆のスタート週ということで、まずは、一番初めの序章から書き始めました。
1月末までに、登場人物の履歴書を作り、ストーリーを組み立てるために、ハコガキを作って、プロットを考え、企画書にまとめてきました。
そこで考えた内容を元に、実際に、物語を書くということを始めたのですが、多くの作家さんが本などで言っていた通り、書き始めって難しいですね。
白紙の状態に、一番初めにどんな言葉を紡ぐのか。
どうしたもんだろう……と、あんなにも書きたがっていたのに、なかなか筆が進みませんでした。
どなたかの言葉で、思い浮かばない時は、とにかく何でもいいから書いてみる。とあったことを思い出し、とりあえず、気楽な気持ちで書き始めてみました。
それでも中々、文の数が増えないまま初日は終わってしまいましたが、次の日からは徐々にペースが上がってきて、今週無事に、序章を書き上げることができました。
【今週見えた課題】
1 3人称の正しい書き方が分からない
夏に一度短編小説を書いてみましたが、その時は、初めて書くということもあって、一番書きやすいと言われている、一人称で書く練習をしていました。
そして、今回は、主人公目線で話を進める一人称スタイルではなくて、主人公の頭上にあるカメラから覗き込むようにして書く、3人称スタイルで書くことにしています。
その3人称での書き方が、イマイチよく分かりません……。
書いているうちに、主人公の視点と同化してしまって、1人称の書き方になってしまっていることもありました。
3人称なので、主語を書かなくてはならないと思うのですが、そのたびに、主語を書いたりしていると、何だかくどいような気もしてしまって。
文法的に何が正しくて、何が正しくないのか、書いていてよく分からなくなってしまいました。
よく考えてみると、今まで私が書いてきた文章というのは、1人称のものが多かったような気がします。
日頃のメール文、友達とのLINE、卒業論文も、小論文も、レポートも、作文も、結局のところ、書いているのは、自分がどう思うか、自分がどう考えるかということでした。
それらは、「私は、〇〇と思う」「私は、〇〇と考える」というものばかりです。
「彼女は、〇〇と感じた」「彼は、〇〇と思った」
そんなような文章って、改まって書いたことは、そうなかったんじゃないか?
そんな疑問が湧いてきました。
だから、今真面目にやろうとしている、三人称で、他人の感情を書くということは、初めての経験なのではないかと思いました。
小説を実際に書くことで初めて知った課題でした。
2 同じような言葉ばっかり使ってしまう
小説を書いていると、同じ物の描写を、違った角度からすることがあったのですが、その際に使う言葉が、いつも同じような言葉になってしまうことに、自分の語彙力のなさを痛感しました。
例えば、赤い洋服のことを書こうと思っているのですが、「赤」という色を表す言葉が、数語しかでてこない。もっと、オシャレな言い方や、違った表現の仕方があるのではないかと思うのですが、とっさには「赤」としか出てこないんです。
そして、主人公の気持ちを書こうと思っても、感情表現のバリエーションが少なすぎる……。
嬉しいとか、恥ずかしいとか、形容詞で言えるような感情を描写するのに、その言葉しか出てこなくて、同じ形容詞ばっかり使っている気がする……。
感情を表すときは、悲しいとか、寂しいとか、そういった直接的な言葉を使わないで描写する、と何かの本であったのですが、そのやり方が難しいなと思いました。
3 次の日見ると、かなり修正が必要な文になっている
とりあえず、何かを書くこと。
書き進めること。
字ずらを埋めること。
それらを第一に、今は書くようにしています。とりあえず、書いてみなけりゃ始まらない、というスタンスです。
だから、あとでゆっくり校正していけばいいや~なんていう呑気な気持ちで書いているのですが、翌日書いたものを見てみると……
余りに修正を必要とする文章が多すぎるんです。
昨日は一体何を思ってやってきたんだろうか、と自分でもびっくりするようなハチャメチャ過ぎる文章が羅列されているんです。
今書いているブログの文章以上に直しが多いような気がして、驚いてしまいました。
(ブログの文章は、翌日に見直すという作業を今現在はしていないので、もしかしたら、翌日確認するようにしたら、同じようにかなりの修正を要するのかもしれません……)
これから、前日までに書いた文章の直しが余りに多すぎて、新規の執筆が進まなくなるのではないか、という不安を覚えました。
【これからやること】
1 主人公目線と、作者の第三者目線が混同しないように書く
三人称の書き方がよく分からなくなっているので、
①他の文献を読んでみて、主語や述語の使い方を確認したり、
②小説の書き方について今まで読んできた本で、3人称の書き方に言及している部分を確認したりしようと思います。
そして、自分が実際に書くときには、知らぬうちに、主人公の一人称になっていないかどうかに目を配らせて、意識的に誰が主語なのかを確認しながら、書くようにしたいと思います。
2 他の言葉があるのではないかと思ったら類語辞典を引いてみる
小説の書き方の本を検索している中で、いろんな辞典が役に立つということを知り、いろんな辞典を買ってきました。
今、手元にあるものだけでも、なんと、9冊!
冒頭の写真で積んである本たちです。書き出してみると次のとおり。
- 『感情ことば選び辞典』(学研)
- 『情景ことば選び辞典』(学研)
- 『ことば選び実用辞典』(学研)
- 『美しい日本語選び辞典』(学研)
- 『ことばの結びつき辞典』(学研)
- 『和のことば選び辞典』(学研)
- 『色のことば選び辞典』(学研)
- 『感情類語辞典 増補改訂版』(フィルムアート社)
- 『トラウマ類語辞典』(フィルムアート社)
これまで、短編小説を書いてはみたものの、書き上げることばかりを考えていて、辞書を使おうという気持ちは起こりませんでした。ですが今回、じっくり時間をかけて書いてみようと思った今、辞書の使いどころが分かるようにまでになりました!
ちょっと成長を実感した気がします!笑
より豊かな表現を。
より感情移入できるような描写を。
そんなことを追い求めようとする自分になってきたみたいです。
前にはなかったことなので、新発見です!
折角、辞書を引いてみようと思った感情を、無駄にしないように、そして、
こんなにも手元にある辞書が役立つように。
宝の持ち腐れにならないように、その時々で辞書を効果的に使ったり、普通の時にもパラパラと眺めてみたりして、語彙力をアップさせていきたいと思っています。
3 校正の予定も執筆計画に入れながら書き進める
気の向くまま、書けることを書きたいように、という気楽なスタンスで書いているので、文法的に正しくないような文章が、私の場合、かなり量産されていることに気がつきました。
そして、一文を直すと、次の文も直す必要が出て、直すのに時間がかかるということも分かりました。
先にどんどん進んで、どんどん書き進めたいという思いは強いのですが、書いた文章をブラッシュアップさせていくことも、作品の質を上げるためには重要なことだと思っています。
書きたい、けれど、修正もしなくてはならない。
そんなジレンマを乗り越えるためには、やはり、計画を立てておくことが必要だと思いました。
あらかじめ、この日は、校正の日と決めておけば、先に進めなくても、焦る必要はありません。
予備日の確保と同じように、校正の日という、執筆以外にやるべきことをやる日を設定していこうと思いました。
【終わりに】
執筆を始めた初めての週だったので、今週は発見が色々とあった気がします。
今週の気づきは、今後の執筆作業に欠かせないものになってくると思うので、見つけた課題を克服するべく、その時間を作る配分などもよく考えて、来週は執筆2週目を進めていこうと思います。
今日もありがとうございました!