「調べ物をしているのか書いているのかわかんない!」小説執筆2週目 じぶん作家養成教室
こんにちは。紫月です。
執筆第二週目が終わろうとするこの週末。この一週間を振り返ると…
全然執筆が進まなかった…というのが正直なところです。
その理由や原因を明らかにして、これからの執筆に繋げていこうと思います。
≪目次≫
【今週やったこと】
先週、序章の第一稿を書き終え、今週はいよいよ本編の第一章に入りました。
序章では、書きたいシーンを一つだけ選んで書いていたので、話の流れというものが余りありませんでした。
しかし、本編に入ると、登場人物の紹介のようなエピソードが始まったり、話が先に進んだりしていきます。
その話を進めるための骨格は、プロットを作るときに固めていたのですが、実際に書き始めてみると、詳細が分からないことが多いということが分かりました。
今週多くの時間を割いたのは、書きたいシーンの詳細を調べるということ。
書きたい出来事が、通常どの季節に行われるのか。
漠然とイメージしている出来事が、実際に起きた場合、想像と同じような状況になるのか。
自分がよく知らないけれども、話の都合上、書きたい場面がある。
だけれども、実際体験したわけではないし、そういう状態になるのかよく分からない。
その道に詳しい人が見ても、なんだこれ、こんなことありっこないのにと、一蹴されないレベルにはしておきたい。
クオリティーをあげたいけれど、早く書き進めもしたい。
相反する希望に、ジレンマを覚えた一週間でした。
【今週見えた課題】
1 詳細を調べきってから書くのか?とりあえず書き進めるのか?
実際にあるものをモデルにして書きたいけれど、そのモデルとしているものの詳細を知っているわけではない時、皆さんはどのように書き進めているのでしょう?
徹底的に取材をしてから?
それともなんとなく調べてから、分かる範囲で書く?
想像に任せて全部自由に書く?
長編小説の執筆は初体験なので、正直どうやって進めていったらいいのか分からなくなってしまいました。
でも、答えは簡単。
あなたの思うように、自由にやってください。
ただ、それだけのことですよね、きっと。
でも、それを決めかねるんですよね。
方法論を知っていればそれに従うんでしょうけれども、何が良くって、何が微妙なのかも、ホント、その人それぞれ。
だから、皆さん、色々と試行錯誤して、自分のスタイルを確立していっているんじゃないか。
そんなことを、身をもって感じることができた一週間でした。
2 分からないことが多すぎるという事実の発見
実際に、書き始めてみて初めて、
リアリティを持たせようとするには、現実の内容を知っている必要がある
ということに気がつきました。
自分が詳しいこと、自分の体験をもとに書くことならともかく、それ以外の、何となく状況は知っていて、想像はできるけれども、実際に目の当たりにしたことはないことって、きちんと書こうと思うと、全然書けないんですね。
これはオリジナルな世界だから、と腹をくくって書けばいいんですけれども、何となく、何でもあり過ぎるのは今の私には合わないようで。
実際にあるシチュエーションを元にしようと思うと、その前提知識が必要になる。
だから、必然的に「調べる」という行為が必要になるということに気がつきました。
3 曖昧なままで書き進める勇気をもつ
きちんと書くためには、きちんと調べて、きっちり根拠を持って書くことが必要となります。学術論文や、仕事の報告書などは、そういったエビデンスが必要で、正確さが求められますよね。
ですが、今私が書いている小説は、論文でもなければ報告書でもなく、正しい情報を伝達するのが主眼の文章ではありません。
私は今、現代日本を舞台としたお話を書こうとしています。
なので、あまりに突飛な日常とかけ離れていることは、ファンタジー作品ではない今回の小説には似つかわしくない気がします。ですが、かといって完全な正確性を求めているものでもなくって…。
だから、こうして考えいている今現在のところでは、ある程度の不正確さを容認しながら、書き進めていった方が良いのではないかという思いが勝ってきました。
正確性にこだわると、ちっとも先に進みませんからね。
その進めない感じは、今週、痛感することができました。
とりあえず、疑問点や、調べておきたいところをメモしておいて、その裏を取る作業は、また第一稿を作り終えた後に、ゆっくりやろうかなと思いました。
【これからやること】
1 外せないことは調べて、それ以外は後で調べる!
ストーリーの進め方上、根幹となる部分、例えば、季節や時間や、場所といった場面に関することについては、きちんと調べて固めた方が良いと思いました。
それが変わってしまうと、あとあと困ってきそうな気がしたからです。
プロットを考えるときに、だいたいは決めていたような気がしたのですが、私の場合は、不十分でした。次回書く際には、プロットの段階から、場面設定をきちんと設定しておくと、書く段になって焦って調べるということはなくなりそうに思いました。
その他、もっといい表現をしたいなと思ったところを辞書で調べたりすることも、無理してまで書いている時点でしなくてもいいかもと。
それより、話を先に進める方が、私の場合は、心の安定上、大切な気がしました。
2 とりあえず、ストーリーの骨格を書き上げることを第一優先にする
文法的に不正確、情景描写が薄っぺら、心情描写に感情移入できない……
等々、先に進めることを優先にすると、第一稿の段階では何ともつまらない淡々と話だけをなぞるようなものが出来上がるんじゃないか…
という不安が、書いているうちに募ってきました。
ですが、そういった不足している点を埋める作業に没頭すると、いつまでたっても先に進めず、時間がかかりすぎて、また違った不安が襲ってくるような気配も感じました。
とりあえず、初めて書くこの長編小説は、書き上げることが第一の目標です。
書きあがらないことには、私の作家への道は何も先に進まないのです。
だから、もうこの際、詳細は、諦めます!
まずは、書き終えること!
それだけ考えていこうと思いました。
3 まずは、スケジュール通りに仕上げ、そのあとゆっくり肉付けする
来週までに第一章を終えようとしているのですが、まだ半分もいっていなくて少し焦ってきている自分がいます。
きちんと書き終えるためにも、自分で決めたスケジュールは守りたい。
締め切りがあるからこそ、きちんと書き上げられる。
そんな感じがしてきました。
まずは、自分で立てたスケージュールにハマるように、その都度進捗状況を考えて、やるべきことを取捨選択していきたいと思います。
時間があるのなら、もう少し調べてみるし、ないのなら、今わかる範囲でどんどん書き進める。とりあえず、きちんと書き上げるために、スケジュールありきで、進めていこうと思いました。
そして、書き終えたときに見返して、納得できなかったら、その時にどんどん直す。
今回は、その方法をとっていけばいいんじゃないか。
初めての挑戦として、今回はこのスタイルを取って書いてみようというように、今現在では思うに至りました。
【終わりに】
執筆がなかなか進まなくて少し焦りを感じたこの1週間。
書いた文字数はあまり増えませんでしたが、書くための前提知識は増えたので、書ける内容はぐっと広がりました。
もしかしたら、書けなくなったら調べ、調べたら書けるようになる。
そんなことの繰り返しがこれから起きてくるのではないかということがふと思い浮かびました。
執筆した文字数として、目に見える数字にはでなくても、調べ物をしたり、思考を巡らせたりすれば、日々書けるものの基盤は蓄積されていっているはずです。
だから、毎日ただ生活していることだって、執筆活動に繋がってるんです。
そう考えると、無駄なことのない日々の時間にさえ、感謝の気持ちが沸いてくるから不思議です。
今後も、様々な不安が襲ってくると思いますが、その都度その都度で、私にあったその時一番いいと思われるものを選択して、納得感を持って、先に進んでいきたいと思います。
今日もありがとうございました!