「脳内の妄想を緻密に描く!」小説執筆7週目 じぶん作家養成教室
おはようございます!紫月です。
春分の日を迎え、羽織るコートも薄手のもので済むようになってきて、すっかり春らしくなってきましたね。
今週は、平日毎日執筆ができたのでそれだけで満足でした。
来週は、年度末の追い込みの一週間になるので、年度内に片付けなければならない仕事が終わるのか、少しヒヤヒヤしてます…。
気持ちよく新年度が始められるように、また楽しくやっていきたいと思います。
≪目次≫
【今週やったこと】
今週は、月曜日に第二章を書き終え、第三章の執筆に入ることができました。当初の予定では明日から第四章に入る予定ですが、第三章も終わりが見えてきたので、いい感じのペースで進んでいます。
【今週見えた課題】
1 場面や行動の描写だけだと淡々としていて読み手が飽きてきそう
一連の決まった流れを書き進めていくときに、その動作ばかりにフォーカスし過ぎると、何だかつまらないような気がしてきました。
登場人物が一生懸命何かをしていて、その様子を伝えようと思うのですが、その動作の様子を細かく丁寧に書きすぎると、手順ばかりを淡々と書いているようで…。
若干飽きを感じてしまう事態に遭遇しました。
2 自分の脳内映像が、読み手に果たして伝わるのかという疑問
書いている自分は、登場人物の行動や、それに伴う表情が脳内に映像として出てきているので、とても楽しいんです。
その人物が抱えている葛藤や悩みや背景もよく分かっているから、何をしても、何をさせても、グッとくるものがある。
けれど、果たして自分が書いていて感じている小さな感動が、果たして読者に伝わるように書かれているのか。
そのことに大きな疑問を覚えました。
【これからやること】
1 情景描写が続いたと思ったら、心情描写を入れる
とりあえず、すぐにできることとして、「ただの説明になってないか?これ」という気づきが生まれたときは、一旦ストップ。
情景や行動の説明になってしまっていると思ったときは、心情描写を入れるなり、会話を入れるなりする。
そして、もっとその人物に感情移入できるようにするために何ができるか、一度立ち止まってみようと思いました。
2 とにかく緻密に書いてみるよう意識する
一連の行動を最後まで書ききって、早く終わりにしたいという欲求が私は強すぎるみたいです。流れの骨格を手早く書き進めたいようで、緻密さに欠ける気がしています。
今回の初チャレンジでは、肉付けはあとまわし、という方針を取っているのでそれでいいのですが、同時並行で緻密に書けることに越したことはありません。
小説の書き方本でよく見たアドバイスは、説明し過ぎると思うくらいしつこくしっかり書けというもの。
そう意識していないと、自分の頭にあることは、自分の脳内スクリーンに映し出されているだけで、きっと伝わらないのだと思います。今週書いていて、そのことがよく分かりました。脳内映像を外部に出力しているけれど、情報量が少なすぎると。
でも、情報量を上げて、場面の描写を精緻にすると、飽きがきそうというまた別の問題も生じて。
うまく言語化するのが難しい、心の動き、心情をいかに読み手に伝わるように書くのか。そこが大きな課題だと思いました。
以前に紹介した、『感情類語辞典』(フィルムアート社)や『トラウマ類語辞典』(フィルムアート社)を読み込んで活用したり、小説の書き方本の心情描写について注目して読んだり、今後、更に磨いていく必要があると思いました。
【終わりに】
先々週も、心情描写を緻密に書こうということに課題を見出していましたが、また今週も、心情描写の難しさを感じています。これって、どういうことなんでしょうね。
自分が見た景色や、自分がしている行動というのは、意識的に見てこうなっているのだと気がついたり、こうしなきゃという自覚をもって行動をしていたりします。
ですが、感情というのは、もはや無意識。自分で操れるものではありません。自分の感情を伝えようとする言葉も、形容詞などの何種類かに限られているし。
実際に人が対峙しているときや、漫画では言葉がなくても、表情でその気持ちは伝えることができます。ですが、小説は、どうしたってその様子を文字で伝えなければならない。
無意識下で現れる感情、言語化されない表情を、あえて言語化しなければならない。
だから難しいんだと今気がつきました。
人の気持ちの動きはとても複雑です。その場面によって、似ている感情でも、微妙に心境が違っているはずなんです。それをいかに伝わるように書き分けるか。
小説において、結構な重要な位置を占める論点なのではないかと思いました。
そのことに気がつけただけでも、進歩です。色々書く中で、少しでもバリエーション豊かに書けるように、意識していこうと思います。