紫月のじぶん教室

自分で自分を開発していく自己啓発のブログです。作家になることを目標に体験記を書いています。

「男目線と女目線、どっちで書いたら楽しいのか」小説執筆10週目 じぶん作家養成教室

こんにちは。紫月です。

新年度最初のフルでの一週間。

子供2人を育てながら親2人が新年度の繁忙期に忙殺された初めての一週間……。

それはそれは過酷なもので、仕事をしていた数年間の中で一番ハードな一週間を過ごした気がします。

 

見様見真似で、新人に教えながらよく分からない仕事をこなす必要があり、極度の緊張から交感神経優位になり夜寝付けず、寝不足になった月曜日。

眠いからといって緑茶を終日飲んで、また睡眠が浅くなった火曜日。

いよいよ頭が朦朧としてきて夢見心地な水曜日。

今日さえ頑張ればあと一日と気力を振り絞った木曜日。

そして明日は思う存分寝られるからと地面がユラユラしても何とか踏ん張った金曜日。

結局疲れすぎて眠りが浅くて何度も目が覚めてしまった土曜日。

 

仕事をしている平日に、こんなにも体がついていけなくなったのは初めてでした。

不思議な体験をしたなと、一息ついた今では、夢だったような気さえしています。

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夢現な日々を体験した春の一週間でした

 

≪目次≫

 

【今週やったこと】

そんな、ハードで何が何だかよく分からなかったような一週間でしたが、早めに起きられた日は執筆活動はするようにしていました。どうしても起きられなくて、睡眠に当ててしまった日もありますが、もうそれは睡眠第一なのでしょうがないですね。

 

今週は、先週に引き続き、前に書いた1人称の話を3人称に書き直す作業を行いました。

 

【今週見えた課題】

1 主人公寄りの3人称で書いてきたものを、途中から相手寄りの3人称にしていいのかという疑問

今、私は、1人称の書き方で書いた短編を、3人称で書き直して、長編の途中にいれようとしています。

3人称で書いている長編は、主人公の真上にカメラがセットされているような視点で、話を書いてきました。

なので、主人公目線の1人称で書いたものを、3人称に直すのはそれほど難しくなかったんです。

 

ですが、今週直そうと試みたのは、主人公じゃない人物目線で書いた1人称。

それをそのまま3人称に直すと、主人公じゃない相手方の上にカメラがあるような3人称の書き方になってしまうんです。

 

前からの流れを読み返していないので、よく分からないのですが、ずっと読んできた話の視点が、途中から違うアングルになるっていうのは変なんですかね?

 

自分が小説を読んできたときに、そういう視点のことなんて考えたことがなかったので、書いていて、これでいいのかなぁと不安になってきてしまいました。

 

2 女目線と男目線、どっちの方が読んでいて楽しいのかという疑問

1人称でも、3人称でも、今週までに、私は、主人公である女の目線と、相手方である男の目線、両方の目線から書いてみるという体験をしました。

 

書いてみると、女目線だと、自分の感情を強く表現できるような気がして、女性には分かってもらいやすくなる気がすると思った一方、男目線だと、女である自分が思われたいことを好きに書けるような気がして楽しいなと思いました。

 

女の人が抱える葛藤などの心の動きをメインに伝えたいとは思うのですが、男の人がどうこっちを見ていてくれたら嬉しいのかというのを妄想しながら延々書いているのも面白いような気がして……。

 

一つの作品の中にそれらをまとめて盛り込んだらいいんですかね。

普通がどういう書き方をしているのか、どうすべきものなのか、はたまたそんなことを考える方がナンセンスなのか、等々、無知ゆえに悩みが膨らみ、不安が募ってきてしまいました。

 

【これからやること】

1 とりあえず良さそうだと思った視点で書き直してみる

面白い小説や分かりやすい作品、正しい文法には、もしかしたら、視点の取り方のルールがあるのかもしれません。

 

でも、体系的に小説の書き方をみっちり叩き込まれたわけではない私は、それがよく分かりません。

 

とりあえずは、自分の書きたい思いが伝えられそうだなと思うやり方で、書いてみるしかない気がしてきました。

 

そのときしっくりくる書き方で書いて、全体を通して読んだときにおかしいと思えば修正する。

 

何が正しいかも分からない世界だと思うので、こうすべきということにはあまりとらわれずに、まずは自由に書いてみようと思いました。

 

2 文学論について学ぶ

自由に書いてみることが第一だとは思っていますが、今までの数々の有名作品を分析して発見された理論というものも色々あるのだと思います。

 

まだ勉強したことがないので全く何も知らないのですが、文学論について学ぶと、作品の読み方や書き方を体系的に学べそうだと思いました。

 

先週、そのことに気がついて、文学論の入門書を何冊か購入しました。

完全に専門領域のようなところがあって、入門書といっても、一般人向けではないようなとっつきにくさがありましたが、文学部の人は、こういう勉強をするのかなぁと、ちょっと羨ましく思いました。

 

大学生の時は、文学部的なコースにいながらも、文学については殆ど学んでいません。古典はわりかし興味があったのですが、お堅くて難しそうな近代文学には殆ど触れませんでした。

 

それがこうやって、自分で物語を作ってみようと思うと、そういう文学論に興味を持ち始めるのだから不思議です。

また良い本に出合ったら、そこで述べられていた考え方などを紹介しつつ、自分の作品にも何か反映できるように、お伝えしていきたいと思います。

 

【終わりに】

今週は、仕事の忙しさに加え、現代の性風俗ジェンダーに絡む色々と考えさせられる本を読み始めました。そのためか、心身ともに重くなってしまうという中々ヘビーな一週間でした。

 

ジェンダーの本を読み始めたら、自分が書いたもので傷つく女性がいるのではないかなどと、色々と不安になってきてしまい、またこれも自分に少なからずダメージを与えました。

 

私は女なので、男目線で話を書こうにも、女が妄想する男目線での話しか書けないんですよね。そして、女が妄想するというところも、女と分類される私個人の妄想でしかなく、全ての女に当てはまるかといったらそうでもないんです。

 

人それぞれ経験していることが違うので、どんなのが理想の男なのかというのも、全く違います。だとしたら、自分の描くものが良いなと思う人もいれば、嫌だなと思う人がいるのも当然なわけで……。

 

そう考えると、読み手が傷つくかもということを心配していたら、何にも書けなくなってしまうなと、はっと気がつきました。

誰かは嫌だなと思うかもしれないけれど、誰かはいいなと思うかもしれない。

そうであれば、自分がいいなと思ったものをまずはきちんと書いて、きちんと伝えられるものにしたい。まずはそこからだと。

 

伝わるように書けなければ、賛否も何もありませんよね。

賛否が出るということは、何か訴えかけるものがあったということの証拠でもある……。

 

今週は、男の目線で書くか女の目線で書くかに悩んだ週でしたが、どっちの目線で書いたとしても、私の目線でしかないことがわかりました。男目線か女目線かというのは、あくまで作品の中の技術的な問題で、書いている内容は全て私目線なんですよね。

 

だから、私が一番伝えたいことが一番よく伝わるように、どんな方法を取るのか

そのことをよく考えて、色々試してみようと思いました。

 

今日もありがとうございました!!