「調べ物をしているのか書いているのかわかんない!」小説執筆2週目 じぶん作家養成教室
こんにちは。紫月です。
執筆第二週目が終わろうとするこの週末。この一週間を振り返ると…
全然執筆が進まなかった…というのが正直なところです。
その理由や原因を明らかにして、これからの執筆に繋げていこうと思います。
≪目次≫
【今週やったこと】
先週、序章の第一稿を書き終え、今週はいよいよ本編の第一章に入りました。
序章では、書きたいシーンを一つだけ選んで書いていたので、話の流れというものが余りありませんでした。
しかし、本編に入ると、登場人物の紹介のようなエピソードが始まったり、話が先に進んだりしていきます。
その話を進めるための骨格は、プロットを作るときに固めていたのですが、実際に書き始めてみると、詳細が分からないことが多いということが分かりました。
今週多くの時間を割いたのは、書きたいシーンの詳細を調べるということ。
書きたい出来事が、通常どの季節に行われるのか。
漠然とイメージしている出来事が、実際に起きた場合、想像と同じような状況になるのか。
自分がよく知らないけれども、話の都合上、書きたい場面がある。
だけれども、実際体験したわけではないし、そういう状態になるのかよく分からない。
その道に詳しい人が見ても、なんだこれ、こんなことありっこないのにと、一蹴されないレベルにはしておきたい。
クオリティーをあげたいけれど、早く書き進めもしたい。
相反する希望に、ジレンマを覚えた一週間でした。
【今週見えた課題】
1 詳細を調べきってから書くのか?とりあえず書き進めるのか?
実際にあるものをモデルにして書きたいけれど、そのモデルとしているものの詳細を知っているわけではない時、皆さんはどのように書き進めているのでしょう?
徹底的に取材をしてから?
それともなんとなく調べてから、分かる範囲で書く?
想像に任せて全部自由に書く?
長編小説の執筆は初体験なので、正直どうやって進めていったらいいのか分からなくなってしまいました。
でも、答えは簡単。
あなたの思うように、自由にやってください。
ただ、それだけのことですよね、きっと。
でも、それを決めかねるんですよね。
方法論を知っていればそれに従うんでしょうけれども、何が良くって、何が微妙なのかも、ホント、その人それぞれ。
だから、皆さん、色々と試行錯誤して、自分のスタイルを確立していっているんじゃないか。
そんなことを、身をもって感じることができた一週間でした。
2 分からないことが多すぎるという事実の発見
実際に、書き始めてみて初めて、
リアリティを持たせようとするには、現実の内容を知っている必要がある
ということに気がつきました。
自分が詳しいこと、自分の体験をもとに書くことならともかく、それ以外の、何となく状況は知っていて、想像はできるけれども、実際に目の当たりにしたことはないことって、きちんと書こうと思うと、全然書けないんですね。
これはオリジナルな世界だから、と腹をくくって書けばいいんですけれども、何となく、何でもあり過ぎるのは今の私には合わないようで。
実際にあるシチュエーションを元にしようと思うと、その前提知識が必要になる。
だから、必然的に「調べる」という行為が必要になるということに気がつきました。
3 曖昧なままで書き進める勇気をもつ
きちんと書くためには、きちんと調べて、きっちり根拠を持って書くことが必要となります。学術論文や、仕事の報告書などは、そういったエビデンスが必要で、正確さが求められますよね。
ですが、今私が書いている小説は、論文でもなければ報告書でもなく、正しい情報を伝達するのが主眼の文章ではありません。
私は今、現代日本を舞台としたお話を書こうとしています。
なので、あまりに突飛な日常とかけ離れていることは、ファンタジー作品ではない今回の小説には似つかわしくない気がします。ですが、かといって完全な正確性を求めているものでもなくって…。
だから、こうして考えいている今現在のところでは、ある程度の不正確さを容認しながら、書き進めていった方が良いのではないかという思いが勝ってきました。
正確性にこだわると、ちっとも先に進みませんからね。
その進めない感じは、今週、痛感することができました。
とりあえず、疑問点や、調べておきたいところをメモしておいて、その裏を取る作業は、また第一稿を作り終えた後に、ゆっくりやろうかなと思いました。
【これからやること】
1 外せないことは調べて、それ以外は後で調べる!
ストーリーの進め方上、根幹となる部分、例えば、季節や時間や、場所といった場面に関することについては、きちんと調べて固めた方が良いと思いました。
それが変わってしまうと、あとあと困ってきそうな気がしたからです。
プロットを考えるときに、だいたいは決めていたような気がしたのですが、私の場合は、不十分でした。次回書く際には、プロットの段階から、場面設定をきちんと設定しておくと、書く段になって焦って調べるということはなくなりそうに思いました。
その他、もっといい表現をしたいなと思ったところを辞書で調べたりすることも、無理してまで書いている時点でしなくてもいいかもと。
それより、話を先に進める方が、私の場合は、心の安定上、大切な気がしました。
2 とりあえず、ストーリーの骨格を書き上げることを第一優先にする
文法的に不正確、情景描写が薄っぺら、心情描写に感情移入できない……
等々、先に進めることを優先にすると、第一稿の段階では何ともつまらない淡々と話だけをなぞるようなものが出来上がるんじゃないか…
という不安が、書いているうちに募ってきました。
ですが、そういった不足している点を埋める作業に没頭すると、いつまでたっても先に進めず、時間がかかりすぎて、また違った不安が襲ってくるような気配も感じました。
とりあえず、初めて書くこの長編小説は、書き上げることが第一の目標です。
書きあがらないことには、私の作家への道は何も先に進まないのです。
だから、もうこの際、詳細は、諦めます!
まずは、書き終えること!
それだけ考えていこうと思いました。
3 まずは、スケジュール通りに仕上げ、そのあとゆっくり肉付けする
来週までに第一章を終えようとしているのですが、まだ半分もいっていなくて少し焦ってきている自分がいます。
きちんと書き終えるためにも、自分で決めたスケジュールは守りたい。
締め切りがあるからこそ、きちんと書き上げられる。
そんな感じがしてきました。
まずは、自分で立てたスケージュールにハマるように、その都度進捗状況を考えて、やるべきことを取捨選択していきたいと思います。
時間があるのなら、もう少し調べてみるし、ないのなら、今わかる範囲でどんどん書き進める。とりあえず、きちんと書き上げるために、スケジュールありきで、進めていこうと思いました。
そして、書き終えたときに見返して、納得できなかったら、その時にどんどん直す。
今回は、その方法をとっていけばいいんじゃないか。
初めての挑戦として、今回はこのスタイルを取って書いてみようというように、今現在では思うに至りました。
【終わりに】
執筆がなかなか進まなくて少し焦りを感じたこの1週間。
書いた文字数はあまり増えませんでしたが、書くための前提知識は増えたので、書ける内容はぐっと広がりました。
もしかしたら、書けなくなったら調べ、調べたら書けるようになる。
そんなことの繰り返しがこれから起きてくるのではないかということがふと思い浮かびました。
執筆した文字数として、目に見える数字にはでなくても、調べ物をしたり、思考を巡らせたりすれば、日々書けるものの基盤は蓄積されていっているはずです。
だから、毎日ただ生活していることだって、執筆活動に繋がってるんです。
そう考えると、無駄なことのない日々の時間にさえ、感謝の気持ちが沸いてくるから不思議です。
今後も、様々な不安が襲ってくると思いますが、その都度その都度で、私にあったその時一番いいと思われるものを選択して、納得感を持って、先に進んでいきたいと思います。
今日もありがとうございました!
「ユーバーシュナイデントってな~んだ?」じぶんフラワーアレンジメント力向上教室【2021年2月の学び】
こんにちは。紫月です。
2か月ぶりに、フラワーアレンジメント教室に行ってきました。
今月は、久しぶりに生花。
色とりどりの花たちが、春の訪れを感じさせてくれました。
そろそろ、卒業や進級の季節ですね!
あ!というか、その前にひな祭りでした…。
今月は桃の節句の花をアレンジするのかと思っていましたが、そういうわけではありませんでした。笑
華道をやっていた時には、毎年、桃の花の枝と菜の花を使って活けていました。それを思い出して、懐かしくなりました。
桃の花は、可愛い顔して枝を切るのが大変なんですよね、固くって。
そういえば、まだ雛人形出してないです…。
早くしないと、終わってしまう…どうしよう…汗
話がそれましたが、今回、学んできたのは、“交差”というアレンジ方法です。
別名を“ユーバーシュナイデント”というらしく、聞いたことのない言葉に、思わずメモをしてしまいました。
そしたら、熱心ねぇと、他の生徒さんが皆さんほほえましく褒めてくださって、ちょっと嬉しかったです。笑
“Uberschneidend”
家に帰って調べてみると、どうも、ドイツ語らしいです。
先生が、他のアレンジのスタイルとして、ドーム状にアレンジするラウンドや、平行にアレンジするパラレルというのがあると話していたのですが、これらの言葉は英語ですよね。
なのに、いきなりユーバーシュナイデントという聞きなれない言葉が出てきたのでびっくりしてしまいました。
どうも、フラワーアレンジメントは、ヨーロピアンとアメリカンのスタイルがあるらしく、両者は花の挿し方が違ったりするそうです。
私は、流派などをよく調べたりせず、ただ近所の教室に通ったので、フラワーアレンジメントも奥が深いのだろうなと思いました。
ググってみると、フラワーアレンジメント関係の資格も色々とあるみたいですね!
そして、それに関連して本格的なお教室もたくさんあるみたいです。
私は勉強として、体系的に学ぶのが好きなので、そのうち、筆記だけで受けられる「フローリスト検定」の5級なんかにまずはチャレンジしてみようと思いました。
そして、コロナが空けたら、教室の資料請求を色々してみて、夢を広げたいな~なんて思いました。
また、フラワーアレンジメントの起源は、日本の華道にあるという話も聞きました。
世界に広まっているフラワーアレンジメントの元祖が、日本発祥だったなんて!
大学で日本文化を学んできた私としては、ほっておけない話です。笑
日本人として、本家本元の生け花もちゃんと学びたいなと改めて思いました。
さて、今回のテーマは、茎が交差するところを見せながら、花のバランスを考えてアレンジするというものでした。
ばってん×の形になっていくので、真ん中に隙間ができてしまっていたのですが、そこもうめていくのがいいみたいです。でも、そうすると茎が見えなくなってしまい…。
結局、どうすればいいのか、正直よく分からなかったのですが笑、まぁ、いつもの通り、花が綺麗だから、なんでも綺麗に見えてしまい、なんとな~くな感じでできあがりました笑
華道もフラワーアレンジメントも、感覚の世界なので、ホント、難しいですよね。
いつもどうしたいいのかよく分からずやっていますが、感覚なのでしょうがないと思いながら気楽にやっています。
他の方のを色々と見て、感性を高めることを目的に、コツコツやってこうと思ってます。
今回の花は、
- 足元に実だけ固めて配置したヒペリカム、
- 水色の花が可愛らしいデルフィニウム、
- 濃い紫のトルコ桔梗、
- 薄い紫とピンクと黄色のスイートピー、
- この業界で「ゴッド」という名で親しまれているドラセナゴッドセフィアーナという葉
でした。
いつもの通り、『美しい花言葉*花図鑑 彩りと物語を楽しむ』(二宮孝嗣著、ナツメ社)で花言葉を調べてみると以下のとおり。
毎回、花言葉を調べていると、重なるものも増えてきて、そのたびに知識が定着するので楽しいです。
図鑑には、付箋を貼っているので、今後どれだけ増えていくのか楽しみです。
面白いなと思ったのは、デルフィニウムの語源が、ギリシャ語でイルカを意味するデルフィーヌスからきているというところ。
色も形も何となく似てますし、納得です。
その点、日本ではツバメが飛ぶところに似ているからということで、大飛燕草という名がついたようです。
ツバメも、紺色っぽし、青系なので分からなくはありません。
所変われば、何に似ているかも違うというのが、文化の違いを反映して面白いですよね。水色の花というのは珍しいので、覚えておこうと思いました。
そして、アレンジする前に花を見た瞬間から思ったのですが、私、スイートピーが滅茶苦茶好きだと思いました!
花言葉にあるように、繊細で、可憐な感じが、美しくって見ているだけで癒されます。
イタリアのシチリア島発祥の花だそうで、イタリア好きの私はさらに好きになってしまいました。
ですが、この花、繊細過ぎて、長持ちしないというのが、とても残念…。
その儚さがまたいいのですが、美しい時間が限られていて切なさも感じます。
短い時間しか美しさを保てないことで、ありがたみを感じさせる感じ、いじらしくてたまんないです。笑
今回は、花が沢山あって、持ち帰る量が多かったので、家で子供たちに自由にいけさせてみました。子供たちは、何も分かってないのですが、何も考えずに、ホイホイ差していっていて、とても楽しそうでした。
こういう、本当に自由に、本能で活けるというのもまたいいなと思いました。
でもやっぱり、出来上がりを見てみると、花が正面を向いているようにした方が、より綺麗になるなと。先生になった気分で、手直しをしてみると、やっぱり、ちゃんと向きを考えたりした方がいいなと、私個人としては思いました。人のものに手を加えるのも勉強になるからいいですね。子供が嫌がらないくらいで、またやってみようと思いました。
子供の作品が左、私が手直しした後が右。
どうでしょうか?
私もアレンジの仕方がよく分かっていないのですが、ちょっとは良くなった気がしています。
来月はいよいよ春本番。どんな花と出会えるのか楽しみです。
今日もありがとうございました!
「3人称で書くって、なんかムズイ!」小説執筆1週目 じぶん作家養成教室
こんにちは。紫月です。
2月から長編小説の執筆をし始めました。
人生で初めての長編小説への挑戦です。
出来上がったころには、単行本一冊分の物語が出来上がっているかと思うと、今からワクワクします。
約4か月に渡って、執筆をしていくので、その間、感じたことを書き留めて、今後に生かしていきたいと思っています。
一週間、書いてみた中でも、色々と感じたことがありました。
自分がどんなことをしていたのか、どんなことが楽しくて、どこが難しいと思ったのか、これから何をしていけばいいと思ったのかなど、その週に感じたことなどを、これから毎週お話ししていきたいと思います。
≪目次≫
【今週やったこと】
今週は、執筆のスタート週ということで、まずは、一番初めの序章から書き始めました。
1月末までに、登場人物の履歴書を作り、ストーリーを組み立てるために、ハコガキを作って、プロットを考え、企画書にまとめてきました。
そこで考えた内容を元に、実際に、物語を書くということを始めたのですが、多くの作家さんが本などで言っていた通り、書き始めって難しいですね。
白紙の状態に、一番初めにどんな言葉を紡ぐのか。
どうしたもんだろう……と、あんなにも書きたがっていたのに、なかなか筆が進みませんでした。
どなたかの言葉で、思い浮かばない時は、とにかく何でもいいから書いてみる。とあったことを思い出し、とりあえず、気楽な気持ちで書き始めてみました。
それでも中々、文の数が増えないまま初日は終わってしまいましたが、次の日からは徐々にペースが上がってきて、今週無事に、序章を書き上げることができました。
【今週見えた課題】
1 3人称の正しい書き方が分からない
夏に一度短編小説を書いてみましたが、その時は、初めて書くということもあって、一番書きやすいと言われている、一人称で書く練習をしていました。
そして、今回は、主人公目線で話を進める一人称スタイルではなくて、主人公の頭上にあるカメラから覗き込むようにして書く、3人称スタイルで書くことにしています。
その3人称での書き方が、イマイチよく分かりません……。
書いているうちに、主人公の視点と同化してしまって、1人称の書き方になってしまっていることもありました。
3人称なので、主語を書かなくてはならないと思うのですが、そのたびに、主語を書いたりしていると、何だかくどいような気もしてしまって。
文法的に何が正しくて、何が正しくないのか、書いていてよく分からなくなってしまいました。
よく考えてみると、今まで私が書いてきた文章というのは、1人称のものが多かったような気がします。
日頃のメール文、友達とのLINE、卒業論文も、小論文も、レポートも、作文も、結局のところ、書いているのは、自分がどう思うか、自分がどう考えるかということでした。
それらは、「私は、〇〇と思う」「私は、〇〇と考える」というものばかりです。
「彼女は、〇〇と感じた」「彼は、〇〇と思った」
そんなような文章って、改まって書いたことは、そうなかったんじゃないか?
そんな疑問が湧いてきました。
だから、今真面目にやろうとしている、三人称で、他人の感情を書くということは、初めての経験なのではないかと思いました。
小説を実際に書くことで初めて知った課題でした。
2 同じような言葉ばっかり使ってしまう
小説を書いていると、同じ物の描写を、違った角度からすることがあったのですが、その際に使う言葉が、いつも同じような言葉になってしまうことに、自分の語彙力のなさを痛感しました。
例えば、赤い洋服のことを書こうと思っているのですが、「赤」という色を表す言葉が、数語しかでてこない。もっと、オシャレな言い方や、違った表現の仕方があるのではないかと思うのですが、とっさには「赤」としか出てこないんです。
そして、主人公の気持ちを書こうと思っても、感情表現のバリエーションが少なすぎる……。
嬉しいとか、恥ずかしいとか、形容詞で言えるような感情を描写するのに、その言葉しか出てこなくて、同じ形容詞ばっかり使っている気がする……。
感情を表すときは、悲しいとか、寂しいとか、そういった直接的な言葉を使わないで描写する、と何かの本であったのですが、そのやり方が難しいなと思いました。
3 次の日見ると、かなり修正が必要な文になっている
とりあえず、何かを書くこと。
書き進めること。
字ずらを埋めること。
それらを第一に、今は書くようにしています。とりあえず、書いてみなけりゃ始まらない、というスタンスです。
だから、あとでゆっくり校正していけばいいや~なんていう呑気な気持ちで書いているのですが、翌日書いたものを見てみると……
余りに修正を必要とする文章が多すぎるんです。
昨日は一体何を思ってやってきたんだろうか、と自分でもびっくりするようなハチャメチャ過ぎる文章が羅列されているんです。
今書いているブログの文章以上に直しが多いような気がして、驚いてしまいました。
(ブログの文章は、翌日に見直すという作業を今現在はしていないので、もしかしたら、翌日確認するようにしたら、同じようにかなりの修正を要するのかもしれません……)
これから、前日までに書いた文章の直しが余りに多すぎて、新規の執筆が進まなくなるのではないか、という不安を覚えました。
【これからやること】
1 主人公目線と、作者の第三者目線が混同しないように書く
三人称の書き方がよく分からなくなっているので、
①他の文献を読んでみて、主語や述語の使い方を確認したり、
②小説の書き方について今まで読んできた本で、3人称の書き方に言及している部分を確認したりしようと思います。
そして、自分が実際に書くときには、知らぬうちに、主人公の一人称になっていないかどうかに目を配らせて、意識的に誰が主語なのかを確認しながら、書くようにしたいと思います。
2 他の言葉があるのではないかと思ったら類語辞典を引いてみる
小説の書き方の本を検索している中で、いろんな辞典が役に立つということを知り、いろんな辞典を買ってきました。
今、手元にあるものだけでも、なんと、9冊!
冒頭の写真で積んである本たちです。書き出してみると次のとおり。
- 『感情ことば選び辞典』(学研)
- 『情景ことば選び辞典』(学研)
- 『ことば選び実用辞典』(学研)
- 『美しい日本語選び辞典』(学研)
- 『ことばの結びつき辞典』(学研)
- 『和のことば選び辞典』(学研)
- 『色のことば選び辞典』(学研)
- 『感情類語辞典 増補改訂版』(フィルムアート社)
- 『トラウマ類語辞典』(フィルムアート社)
これまで、短編小説を書いてはみたものの、書き上げることばかりを考えていて、辞書を使おうという気持ちは起こりませんでした。ですが今回、じっくり時間をかけて書いてみようと思った今、辞書の使いどころが分かるようにまでになりました!
ちょっと成長を実感した気がします!笑
より豊かな表現を。
より感情移入できるような描写を。
そんなことを追い求めようとする自分になってきたみたいです。
前にはなかったことなので、新発見です!
折角、辞書を引いてみようと思った感情を、無駄にしないように、そして、
こんなにも手元にある辞書が役立つように。
宝の持ち腐れにならないように、その時々で辞書を効果的に使ったり、普通の時にもパラパラと眺めてみたりして、語彙力をアップさせていきたいと思っています。
3 校正の予定も執筆計画に入れながら書き進める
気の向くまま、書けることを書きたいように、という気楽なスタンスで書いているので、文法的に正しくないような文章が、私の場合、かなり量産されていることに気がつきました。
そして、一文を直すと、次の文も直す必要が出て、直すのに時間がかかるということも分かりました。
先にどんどん進んで、どんどん書き進めたいという思いは強いのですが、書いた文章をブラッシュアップさせていくことも、作品の質を上げるためには重要なことだと思っています。
書きたい、けれど、修正もしなくてはならない。
そんなジレンマを乗り越えるためには、やはり、計画を立てておくことが必要だと思いました。
あらかじめ、この日は、校正の日と決めておけば、先に進めなくても、焦る必要はありません。
予備日の確保と同じように、校正の日という、執筆以外にやるべきことをやる日を設定していこうと思いました。
【終わりに】
執筆を始めた初めての週だったので、今週は発見が色々とあった気がします。
今週の気づきは、今後の執筆作業に欠かせないものになってくると思うので、見つけた課題を克服するべく、その時間を作る配分などもよく考えて、来週は執筆2週目を進めていこうと思います。
今日もありがとうございました!
「初めての長編小説を書き始める」じぶん私発見教室【2021年2月の目標】
おはようございます。紫月です。
2021年も、初めの一か月が終わろうとしています。
最近は日が伸びてきて、暖かくなる日も少し増えてきましたね。
大寒はまだですが、節分が近づき、春の面影が垣間見られるこの季節。
少し気分が盛り上がってくるので、結構好きだったりします。
さて、そんな2月の目標は、“長編小説を書き始め、執筆生活と日常生活のリズムをつかむ!”です!
書き上げた原稿を、5月末に応募しようと思っているので、それまでは、執筆と校正を繰り返す日が続きます。
どれくらいのペースで書けるのか、計画通りいくのかという懸念がありますが、実際に始めてみないと分からないことが色々とあると思います。
それらを知って、無理なく楽しく執筆するためのコツをこの1か月で掴んでいきたいと思っています。
今一番やりたいことは、執筆活動ですが、その他でも興味を持っていることは色々と出てきました。
時間配分を考えつつ、今月の目標を、仕事関係、執筆活動、家計・健康管理、子供関係の4つの面から考えます。
【今月取り組むこと】
≪仕事関係≫
- 繁忙期で業務量が増えるので、勤務時間内に効率よく処理できるよう、計画と見通しを立てながら漏れなく進める
- デスク周りが乱雑にならないように、資料の整理に気をつける
- 量をこなす中で、スキルを積み重ねられるように、重要事項を覚えておけるよう記録する
- 論理学を学び、話の構造を意識しながら話したり聞いたりする
≪執筆活動≫
- 長編小説の執筆を始め、2章の途中まで書き進める
- 小説の執筆経過をブログに記載する等、執筆とブログを両立する方法を実践する
- ブログの書き方本、文章術本を執筆と並行しながら読む
- スマホで綺麗な写真を撮る方法を学び、好きな景色などに出会ったらすぐ撮るようにする
≪家計・健康管理≫
- 1年間の家計簿をまとめ上げる
- 税(確定申告等)の仕組みについて学ぶ
- くびれ作りと膣の締まりの改善を意識する
- 地中海料理を週1回作り、血の巡りが良い体を作る
- やることが増えるので、強いメンタルを持てるように、心の栄養となる言葉や考えを本などから補給する
- インテリアの本を読んで、知識を学び、住環境の改善案を考える
≪子供関係≫
- 土曜日の午後は、親子で遊びながら算数的な学びをする
- 毎晩、読み聞かせ、ワーク、英語いずれかの時間を確保できるようにする
- 特に英語教材への取り組みを強化する
【終わりに】
最近は、執筆に関連して、もっと知りたいことや、やってみたいことが増えてきています。
例えば、作品の中で、綺麗な景色を描写したいと思って、絶景の写真集を買ったり、綺麗な部屋の様子を書きたいと思って、インテリアの本を見るようになったり、綺麗な写真に触れる時間が多くなって、自分でもそんな写真を撮りたいと思うようになったり、旅先のシーンを書きたくなって旅行ガイドを見ていたら、本当に出かけたくなったり…。
新しいことを始めると、どんどん面白そうな新しいことが発見できるのがとてもいいですね!
ただの執筆活動で終わらせるのではなくて、執筆活動を通して、自分の世界をどんどん広げて、いろんなことに興味関心を持っていけたら、毎日がますます楽しくなってくるような気がしました。
自分の世界を広げるためにも、執筆は私にとって、大切なものになりそうです。
今の仕事をしながら、本を出すことも、できなくはなさそうなので、ひとまずは安心しました。若干気になることはありますが、書いた作品が他の人に読んでもらって楽しんでもらえるレベルに至るのか、そこが今の仕事との兼ね合いで気にするべきスタート地点だと気がつきました。
それに至るまでには、まずは、書き上げることが何より大切ですよね。
その後の展開は、その時考えることにして、今はまず、初めての長編作品の執筆に、全力を注ぎたいと思います。
今日もありがとうございました!
「長編小説のプロット完成!」じぶん私発見教室【2021年1月の振り返り】
おはようございます。紫月です。
1月は、“長編小説のプロットを作り、今後の執筆計画を立てて書き始める!”を目標に、プロットの作成などをしてきました。
途中、朝起きられない日々が続き、中々プロット作成まで手を付けられない日が続きましたが、今月の目標として決めていたからでしょうか。何とか、月末の今日までで、自分がやりたいと思っていたところまで、手を付けることができました。
こういう小さい達成感が大事ですよね。
その積み重ねで、ちょっとずつ自分が変わっていけるのではないかと信じています。
今月も、「仕事関係」「執筆活動」「家計・健康管理」「子供関係」という4つの要素について、できたこととできなかったことを振り返って、次につなげようと思います。
【仕事関係】
(1月にできたこと)
- 膨大過ぎて読む気も起きなかった法令等を根気よく読んで、骨格を理解した
- 実際に法令等を熟読することを通し、今後の効率的な読み方を発見した
(1月にできなかったこと)
- 論理学を文献から学ぶことはできなかったが、話の構造を意識しながら人に伝えるようにした
【執筆活動】
(1月にできたこと)
- 長編小説の下準備として、プロットと企画書を完成させた
- 5月末までに長編小説を書き上げられるように、計画を立てた
- 就業規則を調べ、必要な条件を確認した
- 色々な写真を撮って、ブログに載せ始めた
(1月にできなかったこと)
- 執筆開始
- 小説の執筆経過をブログに記載すること
- スマホで綺麗な写真を撮る方法を学ぶこと
【家計・健康管理】
(1月にできたこと)
- 1年間の家計簿を途中までまとめた
- 背中と膣のトレーニング本を読んで僅かながら筋トレを始めた
- 睡眠時間を最低7時間は取れるようにした
(1月にできなかったこと)
- 税(確定申告等)の仕組みについて学ぶ
- 効率的な家事の見直し
【子供関係】
(1月にできたこと)
- 英語教材の課題を応募し、第一段階に合格することができた
- さぼり気味だった電話英会話に毎週かけるようにした
(1月にできなかったこと)
- 土曜日の午後は、親子で遊びながら算数的な学びをする
- 毎晩、読み聞かせ、ワーク、英語いずれかの時間を確保できるようにする
大体のやりたいと思っていたことはできたと思います。
ギリギリで、今一番重要と思っているプロット作成が完成したので、それだけでとても達成感が大きかったのは、少しビックリしているほどです。
これから、仕事も忙しくなりますし、執筆作業も始まって、少し緊張感が高まってくる気がします。
初めての取り組みなので、不安もあります。ですが、1日1日を大切にして、その時できること、目の前にある出来事だけに集中して、コツコツ楽しく、執筆の過程を楽しんでいこうと思います。
「本のデザインって大事!綺麗なお花や自然の写真がいっぱいな本って素敵♪」読書力養成教室&じぶん作家養成教室
こんにちは。紫月です。
今日は、『女がめざめる暮らし方 31レシピ』(大葉ナナコ著 サンマーク出版)という本を紹介します。
私は、本屋さんに行っても、図書館に行っても、表紙を見て、気に入ったデザインがあると、中身に関わらず手に取ってしまうことが多々あります。
今回のこの本も、まさにそれでした。
図書館の本は、真面目な感じの本が多い中、この本はとにかく表紙が綺麗でした。
私好みだったので、いつもチェックしてから借りるはずの目次も確認せず、すぐに借りてしまったほどです。
中身を開くと、フルカラーのページも多く、可愛いお花や、宝石のフレームや背景、お花や自然の写真がふんだんに使われていて、とにかく、心が温かになるような幸せな気持ちになりました。
≪目次≫
【この本が私を変えたところ】
この本で私が一番いいと思ったのは、表紙と、中身のデザインと写真でした。
内容をイメージしやすくするような、花や自然の風景が、重要なところに取り入れられていて、感覚でとらえられるようなところがありました。
グサリと刺さるような印象深い内容、というよりは、全体的にふわっとしていて、感性に訴えるというところがあるような気がしました。
抽象的なことを言っていることも多かったので、写真を利用して、このように伝えることもできるのだなと、新しい本の在り方に出会ったような気がしています。
【実践すること】
1 大人になってもピンクを愛していい!と安心しよう
私は昔からピンクが好きです。大人になった今でも、キッチン用品や、デスク周りの文房具など、部屋のあらゆるところにピンク色のものがあふれています。
ピンク色のものがあるものなら、選ぶのは大抵ピンク。
ピンク系の可愛い色がないものを選ばなくてはならないとき、テンションが下がってしまいます。
うちの長女も、私の影響を受け継いだのか、ピンク色の小物やおもちゃが大好きです。冒頭の写真も、ピンクの小さなおもちゃまみれですが、私も子供もこういうのに囲まれているのが好きなんですよね。
子供はともかく、大人になってまで、ピンク色を身につけるのは、なんだか恥ずかしいような気がして、最近は、紺や藍色を選ぶ割合も増えてきました。
が、しかし、この本では、「やさしいピンクは女を目覚めさせる魔法の色」とあったんです!しかも、「女性ホルモンの働きを高めて、気持ちを優しくする」効果もあると!
なんとなく、わかっていたことですが、よっしゃ~!という気持ちになりました。
産後で色々と気になる年頃になったからか、最近「女性ホルモン」というワードに敏感なんですよね。
ピンクをもう我慢しなくていいんだ!
ピンクは女性ホルモンを増やすんだ!
そう思った瞬間、元気が出てきて、女性ホルモンがバンバン出てきている気がしました笑
著者曰く、オススメは「ピンクのお湯にゆったり浸かるお風呂の時間」とのこと。
確かに、バラの香りとかして、めっちゃ癒されそう~。
この年で、ピンク?と、考え込んでしまうときもありましたが、これからはピンク解禁で、自分がいいなと思うものを素直に選んで、女らしさを上げていきたいなと思いました。
2 心も体もゆるめて自然体でいこう!
英語のwomanは、womb(子宮)+man(人)という語源だそうで、Wombは子宮という意味であるとともに、「成長するところ」という意味を持つんだそうです。
著者がこの本で何度も言っていたのは、女性は「ゆるむ」ことが大切ということでした。
いつも緊張して気を張っているのでもなく、誰かと張り合うかのようにツンツンしているのではなく、何でも受け入れる子宮のように、フワフワで心地よくゆるんでいる女性。
そんな人になれたら、自分も楽だし、周りも安心して、好きな人たちだけに囲まれる穏やかな毎日を送れるような気がしました。
子育てをし始めて思ったのは、毎日毎日時間に追われていて、ゆるんでいる時間をなかなか持てないということ。
いつも、せかせか、早く早くと、自分も子供も追い立てて、キリキリした日々。
それがゆるっとゆるまることができたら、どんなにいいだろう、っていう感じです。
時間がないからいつもイライラしているんだ、と言ってしまえばそうなのですが、逆に、気持ちの持ちようで、もう少し、気を楽にして人を待ったり、自分や相手を許容して、ゆったりすることもできるのではないか?
この本を読んで、そんな可能性に気がつけたような気がします。
私の理想の素敵な女性は、穏やかで優しさがにじみ出ているような女性です。
振り返ってみると、子供が生まれてからの私はそれに程遠い存在になってきているような気がします。
上手くできない日が今後も続くと思いますが、
「ああぁ~またあんなに怒ってしまった」
と自分を責めたくなってしまうときには、心をゆるめて、深呼吸して、ありのままの自分、ありのままの出来事を受け入れられるようにしようと思いました。
3 理想の「make love」を見つけよう!
本の中で、『交尾』という美しい写真集があると紹介されていました。蝶が綺麗な羽根を羽ばたかせて交尾をしているなど、とても神秘的で綺麗だそうです。
そして、人にとってのそれも、映画のラブシーンの中にたくさんのヒントがあると述べていました。
漫画でも、映画でも、ドラマでも写真集でも、愛し合った男女が触れ合う姿は、とても綺麗で、私はいつもうっとり見てしまいます。
おススメの映画が紹介されていたりしたので、何だか急に、色んなラブシーンを観たいなという気持ちになってきました。
こういう少し高揚したような気持ちが、女性ホルモンを活性化させて、若返るんだなぁと、また少しおばさんくさく思ってしまいましたが、こういうワクワクした気持ちは大切ですよね。
他の本でも、映画を一緒によく見る夫婦は仲がいい、ということが書いてありました。二人で見る時間がなければ、自分だけでもいいから、映画や漫画や小説などで、素敵な「make love」を見て、そのなかでも選りすぐりの理想の「make love」を見つけて、自分の生活の中にも反映させていきたいなと思いました。
4 いくつになっても恐れずに素敵な女性でいよう!
「更年期ではなく更新期」
「新しい自分のスタート」
「50代はあらゆる年齢の男性を恋愛対象にできる」
年を重ねることに怯えている私に、この本は、心強い考え方を教えてくれました。
産後、育児ノイローゼ気味になった私は、
「子供を産んで子孫を残すという役目を果たした今、私が生きていく意味はなんなの?」
ということばかり、考えていることがありました。
今は、子育て以外にも、自分が本当にやりたいという夢を見つけ、また新しいスタートを切れたと思っているのですが、次には更年期という壁があると思うと、少し憂鬱で不安な気持ちがぬぐい去れないでいました。
ですが、「更年期は更新期」という新しい言葉を聞いて、その不安も少し減りました。今回の産後のように、更年期と言われず時期にも、また新しい扉が開いて、新しい世界が見える。それならちょっと楽しみかも。
明るい気持ちになれて、ちょっとだけホッとしました。
「何歳を生きていようと、年相応の美しさはある。」と著者が言っていました。
その言葉を噛み締めて、自分の体の変化に一喜一憂せずに、ゆったり受け入れていけたらいいなと思いました。
【終わりに】
最近は、文章の書き方を重点的に学んできていたので、本は、文章の中身や面白さだけで、読者を楽しませるもの、と思っているところがありました。
ですが、実際は、私自身も、挿絵や表紙が気に入って、ラノベを選んでいたり、ジャケ買いで買っている本も少なからずあり、文章以外が果たす役割も大きいのだなと感じました。
もし私が、実用書を出すことになった場合は、中身にもよりますが、今回の本のように、綺麗な写真やデザインが施された本を作りたいな~ということを強く思いました。
気に入ったデザインの本が手元にあると、それだけで幸せな気分になれますよね。
この本は、手元においてたまに眺めたくなるような、理想の本でした。
この本みたいに、心がときめく本を作れるように、私も、心も体もゆるめた素敵な女性になって、毎日いい気分で過ごせるようにしようと思いました。
今日もありがとうございました!
「AI作家が跋扈する前に、作家デビューしよう!」読書力養成教室&じぶん作家養成教室
おはようございます。紫月です。
小説を書きたい書きたいと思い続けて幾星霜…。
中々着手できないでいる自分に焦りを感じたのか、私はこんな本を図書館で手に取っていました。
その本は、
『コンピュータが小説を書く日 AI作家に「賞」は取れるか』(佐藤理史著 日本経済新聞出版社)という本。
え?
コンピュータが小説を書けちゃうの?
AI作家なるものが誕生してしまうの?
思わぬライバル出現に、心はざわめき、動揺が走りました。
今から作家になろうと思っているのに、もうAIにとってかわられちゃう?
人が得意なのは創造で、AIにはまねできなかったんじゃないの?
不安と、焦りとが、私の体中を駆け巡り始めました。
あぁ、このままじゃマズイ。
早く書き始めなきゃ。
でも、このAIの話も気になる…
こうして、また書き始める前に、読みたい本を読むという、いつもの悪癖が始まりました。
≪目次≫
【この本が私を変えたところ】
一番の衝撃は、AIに物語を書かせようと、研究していた人がいて、AIが書いた小説の投稿を認めている賞があったということです。
短文の組み合わせで、AIにストーリーを語らせるということの難しさについて、滔々と語られていたんですが、実際に投稿された作品を読んでみると、面白くって、これまた衝撃的で。
どうやって、AIに物語を紡がせるのかのお話は、技術的過ぎて、読み飛ばしてしまったところもありました。
なので、どうやってその作品ができたのかはよく理解できていないのですが、相当の苦労があったということと、AIが作ったというインパクトの強さに、心動かされました。
余談ですが、AIが作品を書くために、国立国語研究所編纂の『現代日本語書き言葉均衡コーパス』というものを活用したらしいのですが、実はこれ、私も大学の卒業論文で使ったんですよね。現代日本語の文法の研究したときに。
懐かしの名称が出てきてとってもテンションが上がりました。
それから、日本の小説生成器として有名なもので、官能小説自動生成ソフト「七度文庫」というものがあるそうで。
官能小説だと、大体の流れが決まっているから、作りやすかったんですかね。
AIが作った官能小説と、人間が作ったものではどちらがドキドキするんだろう?
コンピュータに与えられる官能って、なんかフクザツ!
と思って、興味をそそられました笑
この本を読んだのは、AIが小説を作る過程を知ることで、何か学べるものがあるのではないかと思ったからです。
人間が、文を作り、その短文の無限の組み合わせで、物語を作るということは、壮大な作業だそうで、コンピュータに同じことをやらせるためにプログラミングするのは、とても難しいことのようです。
今はまだ、研究者数も少ないので、すぐにAIにとってかわられることはないと、本では述べてあり、少し安心しましたが、私がグズグズしていたら、その間にAI作家が誕生して、面白い物語を量産する時代が来てしまうかもしれません。
AIにデビューを阻止されてしまったり、駆逐されてしまう作家ではなく、
むしろAI作家を作る側で関わっていけるような作家になっていたい!
志を高く持つきっかけになりました!
そして、一番印象的だった話が、「創造力」とは何かと、著者が述べていたところです。
創造力は人間にあって、コンピュータにないと思われがちです。
ですが、それはちょっと違うのではないか。そんなことを言っていて、とても新鮮な考え方でした。
ざっくり言うと、
世の中には、創造的な小説、創造的な音楽~など、創造的だと言われるものがあるけれど、それらを生み出す能力は、それらを生み出す卓越した能力があったということであって、「創造力」と呼ぶような特別な能力が発揮されたわけではないのではないか。
だから、もし、コンピュータが素晴らしい作品を作れば、多くの人々は、コンピュータが「創造性」を発揮したとみなすのではないか。
という話でした。
興味深くて、は~、そうかもとは思わずにはいられない話でした。
なぜかって…
そう、それは、作家になるためには、「創造力」や「創造性」が必要だと、漠然と焦っている自分がいたからです。
創造力や創造性を高めるために何ができるのか。
私には創造力や創造性はあるのか。
そんなことばかり考えて、「創造」という単語を本屋で見つけるたびに、買ってしまったりしていました。
創造性があるかどうかだなんて、賞賛の言葉の一つでしかない。
人間であれば、何かを考えて、生み出すことができる。
それが創造的といえるような、ハイレベルなものであるかは分からないけれども、世に形あるものとして何も生み出さなければ、創造性があるかどうかと言えるスタートラインにも立ってないんですよね。
創造性を高めようとか考えている時点で、少し違うのかな。
まずはどんな稚拙なものでも、何かを生み出すことの方が大事なのではないか。
そのことにこの本は気づかせてくれました。
【実践すること】
1 どんなものでもいいから、何か書いて形にする!
今は、書きたいという思いばかりが先行して、脳内で書きたいものがグルグルと回っているだけの状態です。その妄想を構想にして、形にすることが、今私が一番したいことです。
初めての取り組みなので、やり方もよく分からず、何から手をつければ、と足踏みしているところがあります。
まとまった時間が取れなくて、中々前に進まなくて、焦るばかりですが、やりたいことをひとつずつ片付けて、執筆に集中できる環境を整えて、少しでも早く書きだそうと思います。
2 「書く」ということについての文献を色々読む!
この本では、コンピュータに物語を作らせるために、「書く」ということについて、色々な分析がされていて、参考文献も多く挙げられていました。
本を読んでいると、中々自分が書く時間が取れなくなってしまうのですが、興味を持った本は内容をチェックして、自分の書く力の向上に生かしていこうと思います。
3 自分にしかない経験、自分の考えを大事にする!
コンピュータが物語を作るためには、膨大なデータとしてストックされた語彙と、膨大な文章のパターンが必要です。
コンピュータが持つそれらのデータは、どのコンピュータでも同じなのでしょうが、人間にとってのそれは、誰一人として同じものはありません。
生まれた瞬間から、私たちは、一人一人、違う世界を見聞きしてきました。
だから、その一人一人の持っている世界の違いを大切にして、自分にしかできないものを生み出していくのが、私たち人間にできることであり、私がやりたいと思っていることなのだと思います。
作家になるためには、多くの人に読まれなくちゃとか、多くの人に楽しんでもらわなきゃ、ということを意識することが大切になるのだと思います。
でも、私の場合は、他人の目を気にしすぎると、力んでしまって益々書けなくなってしまう気がします。
他の人の目は、何も生み出していない今から気にする必要はない気がしてきました。
まずは、自分が楽しくて、自分の感性の中から作り出せる精一杯のものを作っていく。
それで、それに共感してくれる人がいれば万々歳。
まずは、それでいいのでは。
肩ひじ張らず、そうやって、自分らしい自分が楽しいと思うものを生み出せればいいのではないか。
そう思ってできたものが、唯一無二のものになるのではないか。
そういう気持ちなら、気楽にできる気がします。
一歩ずつ、できることをコツコツと着実にしていこうと思います。
【終わりに】
コンピュータが面白い物語を作り出せることに、私は焦りを感じ、恥ずかしながら、コンピュータに嫉妬と羨望という醜い感情を湧き上がらせてしまっていたところがありました。
コンピュータにできることが、自分にはできないなんて。
そんなことを一瞬思ったりしましたが、コンピュータの裏にいるのは、コンピュータに小説を書かせるために、汗水垂らして努力した研究者の方々がいるんですよね。
さぁ、私はそこまで頑張ったの?
コンピュータに劣っていると思っていたりしたけれど、そもそも、コンピュータにかなうわけもなくない?
私にあるのは、小さな小さな体験の積み重ねだけ。
1つ1つは誰かが体験したことのあることであっても、その組み合わせは、誰とも違っている。
だからこそ、狭くって、誰も知らない、深い深~い、人生になっているはず。
冷静に考えると、グチグチ言っていないで、自分にできることをやるしかないな~という気持ちになってきました。
AI作家がのさばる世界になるまでに、私のスタイルを確立して、AI作家にはまねできない、私独自の世界観を作りあげよう!
この本は、そんな決意を私に与えてくれました。
今日もありがとうございました!